似顔絵にまつわるエピソード(その2)|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

とある主婦の方のエピソード。
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シングルマザーである私には、ひとつ頭を悩ませていることがあった。父親を知らない娘が、「父の日」が大嫌いということである。

別に父親を欲しがったり、父親について私を問い詰めて困らせたり、といったことがある訳ではない。ただ、通っている幼稚園で、毎年の「父の日」にお父さんの似顔絵を描かされるらしく、幼稚園の先生に聞いた話では、代わりにおじいちゃんかお母さんを描くように言っても、頑として何も描かないそうである。

そのうち、私も仕事で知り合った男性に新たな恋心を抱き、結婚の話が持ち上がるようになった。基本的に私は娘に隠し事はしない。娘が理解出来ようが出来まいが、何でも話すようにしている。当然、彼の事も直接紹介した。少し戸惑った様子の娘の顔は、今でも忘れない。

そして迎えた「父の日」。娘がようやく描いた似顔絵は・・・そう、彼の似顔絵だったのです。

父親がいないことに関して、私の前では決して弱音を吐かなかった娘が、実はどんなに父親が欲しかったか、どんなに「父の日」に似顔絵を描きたかったか・・・。それを痛感した時は、まさに胸が張り裂ける思いでした。その時の似顔絵はもちろん、今でも大事に飾ってあります。あ、もちろん、彼とも結婚して幸せに暮らしています(笑)。
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心がほっこりするいい話ですね。娘さんが、父親への思いを込めて描いた似顔絵は、もはや一生の宝物でしょうね。

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