似顔絵にまつわるエピソード(その6)|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

とある男性の方のエピソード。
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私と妻は、大恋愛の末に結婚したのだが、子供には恵まれなかった。

そして結婚10年目という節目を前に、妻は病気で突然逝ってしまった。

一人、本当にたった一人残された私は、妻の遺品もほとんど整理することが出来ず、そのまま数ヶ月が過ぎ去った。

ようやく、このままじゃいけない、妻のためにも強く生きると奮起し、遺品に手を付け始めたある日、一枚の絵を見つけた。

それは、男の子とも女の子とも見分けのつかない、だけどとても可愛い、そして何とも愛おしい、赤ちゃんの絵だった。

妻に絵の才能があることは知っていたし、描いた絵もたくさん見てきてはいたが、その絵は初めて見るものだった。

にもかかわらず、その絵に何となく見覚えがあるのは・・・それは、妻にも、私にも似ていたからだ。

恐らく、いつか生まれてきてほしい私たちの子供の姿を、妻が絵に表したものなんだと思う。

私は涙が止まらなかった。情けないことだが、この絵を見つけてしまったせいで、遺品の整理がさらにまた数ヶ月進まないことになった。

何があっても、この絵だけは守りたい。今では命よりも大切な宝物である。
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大変切ない話ですが、こんな形の似顔絵というのもあるんだということを教えてくれる、貴重なエピソードでした。何にしても、この絵がこの男性の今後の人生を明るく照らしてくれることを祈ります。

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