似顔絵にまつわるエピソード(その36)|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

(※とある女性の手記です)
うちの息子は、だれかれ構わず、似顔絵を描いてしまう。

両親や義両親、親戚、あるいは友人などの仲間うちであれば特に大きな問題はないのだが、困るのは、いつでも、どこでも、そして見ず知らずの人でも全くお構いなしに、似顔絵を描いてしまうというところである。

バスや電車に乗った時、退屈しないようにお絵描きなどさせた日には、もう大変である。前に座っているおじさん、吊り革につかまっているお姉さん、スマホをいじっているお兄さん、眠りこけて舟を漕いでいるおばさん、etc,etc,etc…

とにかくあらゆる人の似顔絵を描いてしまう。

モデル本人にバレてしまわないかと、ヒヤヒヤすることもしばしばである。

その出来栄えは・・・それほど似ていないのであるが・・・それ故、絵を見られてバレるという心配よりは・・・描き上げた後、「コレ、あの人~~~」などと大きな声でアピールしてくるので・・・それでバレやしないかと、心配なのである。

そんな公共の乗り物でお絵描きなどさせなければいい、というご指摘はごもっともだし、私もそう思う。

だけどうちの息子・・・お絵描きが大好きで・・・実は、それをさせないでいる時のほうが、大声で叫ぶやら泣き喚くやらで、被害が甚大になるのである。実はそれで一度、心底懲り懲りしたのだ。

だからそれ以降、仕方なく、お絵描きをさせてしまう。細心の注意を払いながら。

最近、息子が優先して描く人、つまり、まず率先してモデルに選ぶ人に、共通する特徴があることが分かった。

メガネである。メガネをかけている人を、まずターゲットにするようである。

ほっておくと、周りにいる人すべての似顔絵を描いてしまうので、随分と長いこと気が付かなかったのだが・・・。

メガネをかけている人がいれば、必ずその人を最初にモデルにする。

そういえば、私も視力があまりよろしくなくて、時折メガネを使用するのだが、メガネをしている時とそうでない時で、子供の懐き方に、大きな差があることに気付いた。

どうやらうちの息子、相当なメガネフェチのようである。

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