似顔絵の効能(その3)|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

似顔絵の効能(その2)」でも触れた、犯罪捜査官の話の続き。

目撃情報を呼び掛ける貼り紙などにおいて、似顔絵のほうが、写真やビデオ画像よりもかえって犯人逮捕に繋がりやすいということは、似顔絵に含まれている情報がいい意味でとてもファジーであると言い換えることが出来そうです。

つまり、それを見る人に、「この人を見掛けたら・・・」ではなく、「こんな感じの人を見掛けたら・・・」と曖昧な問い掛けをしていることになるので、多くの目撃情報が寄せられるのです。

逆に言えば、写真やビデオ画像しか見ていない場合、せっかく犯人を目撃していても、顔の角度などによっては、勝手に「違う」と判断してしまうこともあり得るということです。

人間は、あまりにも情報が明確でピンポイントだと、そこから少しでも逸脱しているものは、異なるものであると判断してしまうのです(当然と言えば当然ですよね)。

それがいいとか悪いとかいう問題ではなくて、こと人の顔など、状況(見る角度・周りの明るさ・対象者の体調等)や装飾(メガネ・アクセサリー等)などによって大きな変化が推測されるものについては、ファジーな情報のほうがいいということかもしれません。

また、人の記憶というものはそれこそ本当に曖昧なので、明確な顔写真を見せられても、記憶の中で勝手に描き換えたりデフォルメしたりといったことが起きます。

誤った描き換えやデフォルメをされるくらいなら、初めから曖昧なほうがいいということもあるのかもしれません。

ともあれ、全体としてはファジーなのに、ともすれば隠しようのないその特徴だけは大袈裟に際立っていて、分かりやすかったりする。

まさにこれが、写真よりも犯人逮捕につながりやすくなるための、犯人捜査における似顔絵の真骨頂なのかもしれません。

とにもかくにも、似顔絵は、単なる娯楽や趣味では終わらない、こんな極めて実用的な一面も持っているということなのです。

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