言うまでもなく、顔というものは人それぞれ、様々であり、だからこそ最も顕著なアイデンティティとして成り立っている訳です。
「会社の顔」「地域の顔」「日本の顔」などと、特定の範囲を代表する人物という比喩としても使われるくらいですもんね。
その顔ですが・・・似顔絵にしやすい、描きやすい顔というのが存在します。
それはやはり、特徴が際立っている顔です。特徴をデフォルメすることで本人に似せるのがそれこそ似顔絵の真骨頂ですから、これは当たり前とも言えます。
逆に、似顔絵にしづらい、描きづらい顔というのも、どうしても存在します。それは、特徴がない顔と言えるのかもしれません。
実際、端正で整ったイケメンや美人というのは、似顔絵が描きづらいと言われています。あまりに整っている分、イレギュラーなところがなくて、際立った特徴を見出すことが難しい場合が多いからです。そしてこれは、プロであっても同じのようです。
余談ですが、非の打ちどころのない、あまりにも整った顔の持ち主(絶世の美女や美男子)は、逆にモテないという説があるそうです。周りの人が、「どうせ自分など相手にしてくれない」と思ってしまって(要するに高嶺の花すぎるということですね)、最初からあきらめてしまうからだとか。それよりも、少しツッコミどころがある顔(例えば、すごいハンサムなんだけど、左右の眼の大きさが少し違うとか)のほうが、モテるんだそうです。確かにその方がまだ、似顔絵も描きやすそうですね。
言い換えれば、「あなたの顔って似顔絵が描きづらい」と言われたら、それは褒め言葉なのかもしれませんよ(笑)。