「似てる」「似てない」は何で決まるのか|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

世の中には、色々なタイプの似顔絵があり、モデルの数も無数に存在するわけで、私自身も数限りない似顔絵を見てきました。それぞれに「似てる」「似てない」「うーん」「気持ちはわかる」「似てるような似てないような」などなど(笑)、様々な印象を抱くわけですが、いったいそれら似顔絵の「似てる」「似てない」は、何で決まるのでしょうか。

似顔絵の描き方に関するマニュアルや教材、その他講座等において、まず似顔絵を描く最初の段階で押さえるべきポイントとして多く言われているのが、顔の輪郭です。

似顔絵が「似てる」ものになるか、「似てない」ものになってしまうかといった最も大事な勝負は、実は顔の輪郭で決まってしまうことが多いのです。

すなわち、輪郭の形や、縦と横の比率
これがとても大事だということです。

縦長の顔であれば、まずはきちんと縦長の輪郭を描く。
丸顔であれば、きちんと丸く描く。
縦横の比率に注意しながら、モデルの顔の輪郭を、しっかりと表現することです。

あとは、その輪郭のどこに顔のパーツを置くか。

これも重要なのですが、これについてはよく、お正月にやる、あの「福笑い」に例えられたりします。
すなわち目・鼻・口などを、どの位置に置くか( = 描くか)ということなのですが、この工程においてもそもそも輪郭が大事になってきます。

※余談ですが、お正月に「福笑い」をやっている家庭って、今現在どれくらいあるのでしょうか・・・。昔は、子供向け雑誌の付録に付いてきたりして、たまにやったりしたものですが・・・。そもそも、今の子供たちって、「福笑い」って知ってるんでしょうかね?
なんだか、そういう昔の風習が廃れていくのって、本当に寂しい気がしますね・・・。
すみません。完全に余談でした。歳がバレる(笑)。

つまり、しっかりと輪郭が表現出来ていないと、正しいポジションにパーツが描けないのです。
目が離れているのかくっつき気味なのか、鼻と口との位置関係は相対的にどうなのか、などなど、そもそも輪郭がモデルとかけ離れていると、どこに描いても中途半端になってしまいます。

要するに、本物と似顔絵の、バランスが全く異なってしまう訳ですね。

ここまでがきちんと出来ていれば、実はかなり似てくるはずであり、似顔絵としてはほぼほぼ成功したようなものなのです。

あとはもちろん、例えば顔のパーツの位置だけでなく、大きさや形も大事にはなってきますが、実はそこは、印象だけを押さえて、なるべく単純化して少なく描くという方法すらあるくらいで、そこにこだわり過ぎるより、位置を合わせることに注力したほうがベターです(「デフォルメ」について後述していますが、例えば、目が大きい人は、より大きく目を描くことで、より似てきたりするのです。つまり逆に言えば、位置さえしっかり合っていれば、大きさをきっちり合わせたり、微細な部分にこだわったりすることは、さして重要ではないのです)。

そして、その位置をバッチリ合わせるためには、最初の輪郭が重要になってくるといった塩梅で、この2点は切っても切り離せないものなのです。

その次の段階として、触れておかなくてはならないのが、「デフォルメ」について。

デフォルメは、単純に「似てる」というレベルの似顔絵を、「そっくり」にまで昇華させるために、ぜひ押さえておきたいポイントです。

似顔絵は、うまくデフォルメをすることで、芸人さんがやるモノマネなどと同じように「本人よりも本人らしい」という感覚を生じさせることがあるのです(文字通り「本人よりも本人らしい?」などのページでも言及している通りです)。

本物とかけ離れているというのは、当然のことながら似顔絵においてはそもそもご法度であるはずなのですが、デフォルメが上手に効いた似顔絵は、実際に比べてみると本物と大きくかけ離れているのに、何故か「そっくり」ということが起こるのです。

これが似顔絵の面白さ、そして不思議なところでもある訳です。

一見、ご法度と思われることを適度に効かせることによって、魅力をより増長させる・・・という意味では、なんだか、辛いはずのカレーに砂糖を入れて、辛さや旨みを強調する隠し味にしたり、甘いスイカに塩を振りかけて、甘さをより際立てたり・・・といったことに似ていますね(笑)。

デフォルメとは簡単に言えば、例えば、目が大きい人の似顔絵を描く時に、それをより強調する、すなわち実際よりも目を大きく描いてしまう、というものですが、これを数値化するという方法があります。

つまり、目の大きさを数値化して、実際には9段階で5くらいなんだけど、これを6とか7で描いてしまうのです。

ただ、これをやり過ぎて、8とか9で描いてしまうと似なくなってしまう場合もあるので、注意が必要なのですが、そういった調節も、数値化してみるとやりやすかったりするのです。

また、デフォルメにより、最初の重要なポイントである「顔の輪郭」に手を付ける場合もあります。
それでも、目・鼻・口といった個々のパーツの位置がしっかりとバランス出来ていれば、恐れるに足らずです。

ただ、デフォルメはただやればいいというものではありません。特にモデルがデリケートな女性だったりする場合は、十分な注意が必要です。

本人がコンプレックスに感じている部分を大きくデフォルメしてしまったりすると、みんなが幸せになれるはずの似顔絵が、一気にその場の雰囲気を悪くするだけのネガティブなものになってしまいます。

当サイトのそこここでも触れているような、モデルと向き合い、会話を楽しみ、コミュニケーションを取りながら描けるといった典型的な似顔絵の描き方の特徴は、実はそういったこと(顔におけるコンプレックスや、似顔絵に対するスタンス、趣味・嗜好・・・などなど)を何気なく探るといった意味合いも含んでいたりするのです。

ともあれ、ここまで述べてきた内容を、もっと掘り下げて知りたい方、さらに上手に似顔絵を描くための大事なポイントを知りたい方は、ぜひ以下のボタンから詳細をご確認ください。

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