似顔絵にまつわるエピソード(その16)|似顔絵の描き方が驚くほど上達する方法

(※とある男子高校生の手記です)
趣味なのか、何なのか、四六時中、クラスメイトの似顔絵を描いている女子がいる。

それも特定の男子だけだ。

当然、それなりの感情を抱いているに違いない、ということになるのだが、本人は頑なにそれを否定する。

本人曰く、中学から一緒だったので仲はいいけどただそれだけ、腐れ縁のようなもので、とてもじゃないけど男としては見られないということだった。

だけどね・・・描きあがった似顔絵を見せてもらうと、いちいち伝わってくるのですよ。気持ちが。そこに込められた想いが。溢れる感情が。

それに・・・仮に僕が誰かの似顔絵を描こうと思ったら、絶対にあのコをモデルにするもんね。ずっと想いを寄せているあのコを。やっぱそういうもんでしょ。

で、ある日、聞いてしまったのです。二人の会話を。

「なんでお前いつも俺の似顔絵ばっか描いてんだよ」
「イヤなの?あのね、似顔絵って、それなりの気持ちがないとここまで描けないんだよ」

うーん。これって、立派な告白だよね。

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