世の中には、精神論や根性論はあまり好きではないという方が結構いらっしゃいます。
確かに、具体的な内容や行動指針を伴わないただの精神論や、「とにかく頑張る」というだけの根性論は、あまり有益なものとは思えません。
ビジネスの世界で言えば、昨今は、そういった精神論・根性論のみでただただ長時間労働を強制する企業は、「ブラック」などと叩かれたりすることもあって、少しずつ改善の方向に向かう風潮にありますが・・・。一方で、まだまだブラック企業が幅を利かせているのも厳然たる事実です。
それはともかく。
精神論や根性論の是非は置いておいたとしても、あらゆることにおいて、「成功したい」「目標を達成したい」などの目的に臨む時、多かれ少なかれ、精神の部分が結果に大きく影響するということは、紛れもない事実であるような気はします。
すなわち、その目的に相対した時に、一番大事となるであろうことは、とにかくそれを達成するんだという強い気持ちであるということ。
とにもかくにも、その気持ちすら無かったら、行動も変わりません。努力も出来ません。
結局、何も変わらないのです。
一方で、「気持ちだけあってもダメだろう」「それよりもとにかく行動することだ、努力することだ」という意見があることは否定しません。
ただそれとて、行動する動機や、努力するモチベーションを生み出すのは、やっぱり強い気持ちです。
強い気持ちは、自分自身を動かすための大いなるエネルギーになるのです。
今回はいきなり何でこんな話をしているかというと、つまり、似顔絵の描き方を習得したいのであれば、まずはその気持ちをしっかりと持ち、それを大事にすることが重要だということを改めて確認したかったのです。
何だか当たり前のことのように聞こえますが、難しいことを考えずにとにかくその気持ちを大事にし、かつ強い意志を持ってそれを維持し続けるというのは、意外と難しいことだったりします。
とかく人間というものは、あれやこれや物事を複雑に考えてしまうきらいがあるからです。
習得の過程で、壁にぶつかったりすれば尚更、どんどん難しく考えてしまい、そうして人は深みにはまっていくものなんですよね。
そしてこれ、実は精神論でも何でもありません。
人を動かすのはまずは思いや気持ち、すなわち「心」であるという、人間の行動学においても、ごくごく基本的なことなのです。
ともあれ、似顔絵の上達において、壁にぶつかったり、スランプに陥ったりした時こそ、基本に立ち返って、「似顔絵がうまくなりたい」「描き方を習得したい」といった気持ちを持ち続けていること自体が、上達に向けた大事な一要素なんだ、ということを改めて思い返してみてください。それだけで、十分なんです。
そういう気持ちさえあれば、あとはいい教材を手に入れるだけです。